トリプルソーダエッジ


その手はゆっくりと俺の頭から落ちていき、肩に当たってまた机にペタンとついた


「別に……。俺は美由希以外の女子とも話せるよ」


(…実際上手く話せないけど)


「嘘だぁ〜。そんな裕也見たことないし!」

落ちていった手を今度はビシッと俺の顔を指さして言った


(コイツに嘘つけねぇな、マジで)



「別に喋れなくてもイイじゃん。今彼女欲しくねぇし」

俺も美由希みたいに机にふせて、呟く様に言った


「そうなの?」

「そうだよ?」

「なにそれ…」

そう言って美由希がまたアメを取ろうとした


俺はそれを止めるわけでもなく、窓の方を向いた


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