トリプルソーダエッジ



トントン



「失礼します。先生ぇ、横になってイイ?」

聞き覚えのある声がした


「ん、緒形か。どうした、どこか調子でも悪いか?」

(美由希……?)

「うん…。なんかちょっとふらってして」

「そうか。ならちょうど保坂がいるから俺はちょっと出かけるけどいいか?」

「裕也いるんですか!?」

美由希のビックリした声が聞こえる


「いるぞ、ここに」

俺は布団から顔をだした


「本当だ♪またサボり?」

美由希が笑う
でもちょっと無理してるみたいに見える


「じゃあ保坂。俺はちょっと出るから、緒形まかせたぞ」

塚元先生がめんどくさそうに頭を掻きながら教室から出て行った


(本気であの人は先生なのか?)

そう思いながら中から鍵をしめた

他に人来ても全部先生の責任だから


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