トリプルソーダエッジ


「どしたの裕也?」

美由希がちょっと腹立ってる俺の顔を覗きこんできた


「へ?な、何でもねぇよ?」

「そう?変なの〜」

美由希はそう言うとまた海を見はじめた



「………」

「………」

しばらくの沈黙
最初にその沈黙を破ったのは美由希


「…裕也さぁ、最近私に対しておかしくない?」

「そ、そんなことねぇよ」
「そんなことあるよ!」

キッと美由希が睨む


「私のこと嫌い?嫌いだから話すのイヤ?」

「んなわけねぇだろ!」

「だったらなんで!!?」

「それは………」

言えない
このまま素直に言えたら楽なのに

気持ちが言えない


「それは……何?」

「………」


俺の目を見ている美由希は、少し涙ぐんでいる


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