トリプルソーダエッジ


夕暮れ
俺は今教室で黄昏てる

教室には俺以外だれもいない

今は


机の上には買ってきたスティックパンと、ジュース

パンをかじりながら外を見ていると、一哉が入ってきた

「あれ、美由希は?」

一哉が教室を見渡す

「……ほしゅー」

「ふーん」

一哉は俺の前に座ってパンを一本取った


「あ、俺のパン」

「気にすんなって。それより大変だな、彼氏は」

一哉は薄笑いしながら言ってきた


「ウルセーよ!それよりお前、生徒会は?」

「終わったよ、さっき。ってか抜け出した」

一哉はパンを食べながら、ヘヘッと笑った


「はぁ!??」

「もうすぐ文化祭じゃん?俺忙しいんだよ。ちょっとサボるくらいイイっしょ」

「お前なぁ〜……」


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