Beats! ~美歌と奏楽の恋物語~


放課後…


「そんじゃ、行こっか。」


花音はそう言う。

そんで、俺達は小松プロデューサーのいる事務所に向かった。



**********


「待ってたよ~皆!」


俺達が事務所に入ると、小松プロデューサーが立っていた。


「今日演奏するんだよなっ!」


マジワクワクする。

ってか、何の曲演奏すんだろ?


「今日はねぇー、とりあえず君たちの演奏を聴かせてもらう。」


「オッケー!
あ、そだ。
楽器見せてくれよ。」


「はいはい。
じゃぁこっち。
ついて来て…」


小松プロデューサーは俺たちの前を、ついて来いと言う感じで歩く。

…にしても、やっぱ広いな、この建物。

中も豪華だしさ。


「ここの部屋だよっ」


ぅ、ぉぉぉおおおーーーっ!!!


「すっげぇー!」


部屋の中には超高価っぽい楽器があった。

多分ギター1つで20万くらいすんじゃねぇの?


「こ、これ触っていいのか?」


「いいよ~
あ、ちなみにそのギター50万くらいするから、大事に使ってね~」


…50ッ!?

俺のギター5万なんですけど?


「きゃっほーっい♪♪
このドラムすげぇカッコいい!」


宙音…喜びすぎっ!


「バッカじゃないの、宙音!?
喜びすぎだし。」


鈴鳴ちゃん、そんなこといって…

鈴鳴ちゃんの目、超輝いてますけど。


「ははは~みんな喜んでくれたみたいだねぇ」


「私も楽器ほしいなぁ~」


美歌はそう、一言ついた。


あぁ…美歌は美歌自身が楽器だもんな。

ボーカルだから。


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