Beats! ~美歌と奏楽の恋物語~
「あのさぁー
そこのバカップルのイチャイチャぶりとか、
正直どうでもいいからさぁ
さっさと演奏しない?」


鈴鳴ちゃんがそう言った。


「そだな演奏すっかぁ♪」


「宙音には聴いてないんですけど。」


「あぁ?
答えてあげたんじゃねぇか」


「別に答えてくれなくてもいいし。」


「んじゃどうしてほしいんだよ?!」


「ん~?
消えてほしい?」


「鈴鳴、お前…サラッとそんなこと言うな」


「サラッとじゃなかったらいいの?
じゃぁ泣きまねしながら言おっか?」


「言わなくていい!」


また始まった…


宙音と鈴鳴ちゃんの喧嘩。
っつかこれ、喧嘩っていうかコントだろ。


「もー宙音くんと鈴鳴ちゃんは仲が良いなぁ~」


「「良くないっ!」」


ハモってるし。


「ぅっげー
鈴鳴とハモったぁ
キモ~」


あーまた始まった…

これキリねぇだろ。
エンドレスじゃん。


「こっちの台詞!
あ~気持ちわるい。
真似してんじゃないわよ」


「は?
そっちが真似したんじゃねぇか」


「うっわー
あたしの所為にする気!?
あり得ないんですけどっ
それでも男?」


「どこから見ても男だろ」


「どこから見ても女でしょ」


「違えよ!
勝手に性別変えるな!」


「なによ、あたしより可愛い顔して」


「お前の方が可愛いだろ!」


「はぁ?
意味分かんな…へ?」


「…あ…」


おいおいおいー!


宙音今どさくさに紛れてすげえこと言ったぞ。

やっぱさ、好きなんじゃねぇの?


宙音は鈴鳴ちゃんのこと…

そんで
鈴鳴ちゃんは宙音のこと。


多分両想いだぜ?
もったいねぇ


「…いや…今のはその…っ////」


「な、ななな…っ////」


頑張れ、二人ともっ!


「えっと…あ、俺!
トイレ行きたい!
トイレ行きたいんだった!
行ってくるなぁー
トイレに行っトイレ~なんてーははっ」


宙音は真っ赤にして部屋から出て行った。

わかりやすっ










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