Beats! ~美歌と奏楽の恋物語~
leise 〜かすかに〜
宙音が部屋から出て行ってからも、鈴鳴ちゃんの顔は真っ赤。
「鈴鳴ちゃんってさ、宙音のこと好きなの?」
花音が優しく、鈴鳴ちゃんに聞いた。
「…!?
だ、だれが…あんなやつ…
大っ嫌いよ、あいつなんてっ////」
そういいながらも真っ赤になるってことは…
やっぱ図星なんだよな。
「いやーみんな、青春してるねぇー」
小松プロデューサー…
あんた、完全に場違いだな。
可哀想に。
「っつぅか!
いい加減演奏しようぜっ?」
今日、演奏するために来たんだよなぁ?
「そだね演奏しよっか。」
と、美歌。
ガラッ
宙音もいいタイミングで帰ってきた。
「よーっし!
じゃぁ君たちにはこの曲練習してもらおっか♪」
そう言って、小松プロデューサーが出したノート。
あれ?
それって…
「ちょ、それって私の作曲ノートじゃないですかっ!」
やっぱりな。
美歌の作曲ノートだ。
「いや~ついね。」
「ついじゃないですっ!」
「このノートに書いてある、Beats!って曲。」
ん?Beats!って曲?
前も見せてもらったよな。
あの時は確か1番しか出来てなかった…
「え、2番もできたのか!?」
「う、うん…
あの、曲も一応出来てるの。」
すっげぇー!!
さすが美歌。
「さっそく演奏しようぜっ!」
「「「「「おーーーっ!」」」」」
俺達は、美歌の作った曲を、一生懸命演奏した。