Beats! ~美歌と奏楽の恋物語~
帰り道…
「いやーそれにしても、すげぇ楽器だったよなぁーっ!」
「私…楽器無いもん」
私も楽器欲しかった。
ボーカルってこういう時損だなぁ。
「そんな悲しそうな顔すんなよ、
美歌~!」
奏楽は楽器あるからそんなこと言えるんだよ~
ぷーんだっ。
「だって!
みんなは有るのに私だけないんだよー?
ちょっと寂しいよ。」
「寂しい?」
「うん。」
寂しいよ~
私だけパートナー無しとか。
「俺がいるじゃぁん」
チュッ
「…きゃっ////」
右のほっぺにリップ音。
「奏楽ーーっ////」
今日も人前でこんなことしたよね?
全っ然反省してないーーっ!
「道の真ん中だよ!?
ここ。
分かってる?」
「分かってる分かってる~」
わかってなーいっ!
「もう二度としないって~」
嘘だっ!
絶対嘘だっ!
こんなこと言って、明日もするんだよ!
全然反省しないんだからぁ。
「…奏楽…人前で…そういうこと…ダメだ」
謡くん?
なんか、怒ってる…?
謡くんって無表情だから、よく分かんないけど。
「わりぃわりぃ~
美歌が可愛いからついなぁ~」
可愛い…!?
私が!?
奏楽って目悪いんじゃないの!?
てか私美化されすぎ。