Beats! ~美歌と奏楽の恋物語~


今日は、12/24。

日曜日。



そう…デートの日だ。



なのに…


「寝坊したぁぁああーーーっ!!」


待ち合わせの時間は…10:00。

今は…9:50。


最悪だ、俺。

いや…まだ諦めるのは早い。

頑張れば間に合うだろ。


「ダッシュするしかねぇー!」


俺は昨日の夜に準備していた私服にダッシュで着替えて(準備しといて良かった。)、俺は何も食べないで外にでた。


そんでダッシュだ、美歌ん家まで。

あー…久々デートなのに。

バカだな、俺。

うん、バカで有名な宙音でもこんなことしねぇよ。


「ピーンポーン」


間に合った…のか?


恐る恐る、ケータイで時間を確認する。

時刻は…10:00ぴったし。



ギリギリセーフだな。

良かった、マジ焦った。


「はーい…」


美歌の声だ。

美歌の、綺麗で通る声。



ガチャ


ドアがゆっくりと開いた。


「お、おはよ…奏楽。」


「ぉう! …お~っす…。」


会話が、変だ。


だって、美歌が可愛すぎるっ!

いっつも可愛いけどさ、私服やばくね!?

私服だぞっ!?

私服っ!




しかもなんか雰囲気違う…




「美歌、化粧してる?」


「ふぇ!?
え…っと、うん。
お母さんがしてくれて…変、かな?」


「や、めちゃくちゃ可愛い…っ////」


可愛いし、それに…

俺のために、そんなオシャレしてくれた…っていうのが、嬉しい。




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