Beats! ~美歌と奏楽の恋物語~
Fourth
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「すっげえ楽しかったなぁ~」
「うんっ!」
7:00を回ったから、俺達は今から家に帰るところだ。
「あ、そうだ…」
俺は鞄の中を探った…
っと、これだ、これだ。
「はい、これ…」
「え?」
「クリスマスプレゼント。」
俺が美歌に渡したのは…
蝶々のネックレス。
正直、女子の好きなものってよく分かんねえけど、
美歌に似合うだろうと思って、買った。
「わぁ!ありがと!
可愛いネックレス!
…そんじゃ、私からもプレゼント。」
美歌からのプレゼント…
何だろ?
ガサゴソ…
プレゼントを開けて、出てきたのは、手袋。
「奏楽、いっつも手に息かけて、寒そうにしてたから…」
そんなとこまで見られてたのか…。
「サンキュ!!
毎日使うっ!
…じゃぁ、ハイ。」
「へ?
プレゼント、さっきもらったよ?」
「あれはクリスマスプレゼント。
こっちは誕生日プレゼント。」
今日は、美歌の誕生日。
本当は、クリスマスイブだからってのは嘘。
デートをしたのは、美歌の誕生日だから。
「ーっ!!
知ってたの!?」
「ぉう!
美歌ん家行った時にカレンダー見たら、“私の誕生日♪”って書いてあったから。」
あれは絶対自分で書いたな。
うん。