Beats! ~美歌と奏楽の恋物語~
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「小松プロデューサ~っ!
お邪魔します~」
「おーっ!
入って入って~」
今は放課後。
俺達は、いつものように、事務所に来ていた。
「…んーっと、急なことなんだけどね…」
小松プロデューサー?
「なんだよ、なんかもったいぶってんのか?」
「実はね、君たちのCDデビューが決まったよ!」
………。
CDデビューって…
「う、嘘だろ、小松プロデューサー!?」
そんな簡単にCDデビューとかできちゃうのかよ!?
俺ら事務所入って一ヶ月くらいしかたってねーしっ!
「酷いなぁー奏楽くん。
嘘じゃないさ。
君達はデビューするんだよ。」
…す、すげぇ。
俺達がデビューって!
「ちょ、み、美歌!?
今の…聴いてたか!?」
「うにょーへーほぅ…」
うわっ!
美歌、目回ってる…
思いっきり混乱状態だし。
「美歌、大丈夫?」
「へ、や、別に大丈夫だけど…
でも、CDデビューってことは、私の声が録音されるってことだよ…?
…ほげはりゃみむ…」
美歌がまた混乱しだしたぁー!!
「そのCDって、いつ出るの?」
花音が小松プロデューサーに聞いた。
てか花音は冷静なのな。
「来月、来月~」
ら、らららら…来月ーーーっ!?
「無理無理無理ー!
絶対間に合わねえって。」
この人言うことメチャクチャなんだよ!