Beats! ~美歌と奏楽の恋物語~
小松プロデューサーから、“CDデビュー”宣告を聞いて、早3週間…
俺達は、確実に上達していた。
俺なんか、睡眠2時間しかとってねえからな?
まぁ授業中寝てるから8時間寝てるか。
まぁとにかく…
みんな、CDデビューに向けて、努力しているということだ。
「…て、ぉい!
美歌!?
お前、顔やつれてるぞ!?」
ふと、隣に居る美歌の顔を覗き込むと…
美歌、顔青ざめてるし。
可愛い顔が台無しだっつーの。
「いや~かれこれ3日間徹夜だからね~ははは。」
3日も徹夜!?
つか美歌は俺と違って授業真面目に聞いてるし…
そりゃ、顔もやつれるって。
「美歌…
頑張りたいのは分かるけど、今日は帰ったら寝ろ。」
「え、なんで!?」
美歌は驚いた様子。
この様子からして、多分今日も徹夜する気だったんだと想う。
「そんなんで風邪ひいたりとかしたらどうすんだよ?
喉壊したりしたらどうすんだよ?
お前、ボーカルなんだぞ?」
つか、ずっと歌唄うのって結構しんどいし。
流石の美歌でも喉やられそう。