Beats! ~美歌と奏楽の恋物語~
良かった~美歌が入ってくれて!
まぢ嬉しいっ!
やっぱ俺達の演奏がうまかったから入ってくれたんだよな。←自意識過剰。
「まずさ、文化祭が近いから、それに向けて練習しない?」
花音がそう提案した。
花音の提案はいっつも納得がいく。
「そーだなっ!」
「な、なんの曲…演奏するんですか?」
ずっと気になってたんだけど、
なんで美歌って俺達とタメなのに敬語なんだろう…。
「なんで…敬語…?」
俺が聞こうとしたことを、
謡がいってくれた。
「ぇ、ぃ、ぃゃ…あの…す、すいません…」
「別に…怒ってない…」
っつ~かなんなんだ?!
この会話!
会話っつーか、独り言みてぇじゃん!
美歌と謡の会話ってどんだけぼそぼそしてんだよ。
「美歌ちゃん!
俺達タメなんだし、敬語なんて使わなくていいって♪」
宙音が入ったらだいぶ会話らしくなった。
「は、はぃ…じゃなくて、ぇーと…う、うん!」
「オッケオッケー☆
んじゃ、話戻って文化祭の曲どーする?」
宙音が話を戻した。
「そうだっ!
美歌、作曲してたじゃん!
それ演奏しようぜっ」
「む、むむむ無理っ!
そんな…私の作った曲なんて…っ」
出た~!
美歌の無理。
美歌ってなんでも無理無理言うよな…
全然、無理じゃねぇのに。
「とりあえず今朝みてた作曲ノートみてェなの見して。」
「ぃ、嫌です…じゃなくて、嫌だよっ!
恥ずかしいもん…人に見せるとか。」
「ん~じゃぁ…
明日までに、
全員作曲してくることっ!
そんで、その中で一番いいやつ演奏しよっ!」
「えー?!
全員って、あたしも?!」
花音が驚いたように言った。
「あったりまえだろ!
なんでお前だけしなくていいんだよ。」
「おっしゃーっ!
じゃぁそれ宿題だな?!
オッケー!任せとけィ!」
なぜかテンションが高い宙音。
なんでだ?!