Beats! ~美歌と奏楽の恋物語~
チュンチュン…
朝、鳥の鳴き声で目を覚ました。
時計は…8:10分を表している。
「…って!
ええぇぇぇー?!」
8:10?!
7:10の間違いなんじゃ…
そう思った俺は、
もう一度時計をにらんだ。
時計は、
長いハリが10、
短いハリは8…だ。
「遅刻かよっ!!」
俺は急いで制服に着替えて、
鞄も持ち、朝飯も食わずにダッシュした。
俺ん家から高校までは、
歩いて約30分。
ダッシュすれば…まだ間に合う!
「はぁはぁ…」
ついた…教室に…
良かった。
ギリギリセーフ。
「奏楽、なんで遅刻?」
花音が席をたって、俺の方に来た。
「遅刻じゃねぇ!
セーフだ!」
「ギリギリね。
はぁ…この年にもなって寝坊で遅刻なんて…」
花音は呆れたように言う。
ため息までつかなくてもいいじゃねーか!
「なんで寝坊って分かったんだよ?」
「寝癖。」
…!
うわ、後ろ超跳ねてるし。
かっこ悪ノリィ…////
「いっつもお母さんにおこしてもらってるんじゃないの?」
「あぁ。
そうだけど、今日母さん朝から仕事だったんだと思う。」
朝起きたらいなかったし、
多分そうだろう。