Beats! ~美歌と奏楽の恋物語~
「…とにかく…謝らなければ…」
なんで俺が…
「お、おはよう、翡翠くん、宙音くん、謡くん!」
「…!!」
後ろを見ると美歌がいた。
びびった…。
全然気づかなかったし、やっぱ美歌って影薄いなぁー。 笑
「おっす、美歌!
…そうだ!
美歌も聞いてくれよ!
俺の相談!」
「?
…何の相談?」
「あのさ…」
俺は今日の出来事を美歌にも話した。
「朝から…そんな事が…」
「で、どっちが悪いと思う?!」
悪いかいいかにこだわる俺…
俺は小学生かよっ!
なんなんだ?
この変なプライドは!
「今の話を聞いた限りでは花音ちゃんが悪い…と思うけど、
で、でも花音ちゃんが翡翠くんを嫌いには見えないし…
何か他に理由があると思う…」
おぉー!
なんか理論的だな!
理由なぁ。
確かに…花音が理由もなく人を嫌ったりすんのはおかしい。
花音に、聞いてみるか…
「サンキュー美歌っ!」
そう言って俺は教室から出て行った。