Beats! ~美歌と奏楽の恋物語~
「ピーンポーン…」
あれ?
誰だろ?
今日は土曜日だし、
宅配物も頼んでないのに。
「はーいっ!」
ガチャ
私は家のドアを開けた。
すると、そこには…
「ぇ、…え!?」
何故か、
奏楽が居た。
「よっ!」
よっ!じゃなぁーいっ
「な、なんで居るの!?」
びびびびっくりしたぁー…。
っていうか、めちゃくちゃ緊張するよぉ~!
「いや~
中間試験も近いことだし、
勉強教えてもらおっかな~って。
…ダメだったか?」
「だっ!
ダメな訳ないっ!」
「…ぉ、おう。」
…はっ!
何言ってるの、私〜っ////
「じゃ、じゃぁどうぞ…」
「おじゃましまーっす!」
私ん家に奏楽くんが入るなんて…
しかも、
昨日奏楽くんへの気持ちにきづいちゃって…
ヤバっ!
ドキドキが止まんないよぉ~
「わりぃな、急に。
なんかしんねぇんだけど
部屋に居たら美歌の事ばっか考えちまって。」
…え。
それって…
「まぁ、なんでか分かんないんだけどな。」
だよね~
私の事好きなわけないよね~
私のバカ、自意識過剰。
その割に引っ込み思案で
なんの自身も持てないくせに。