Beats! ~美歌と奏楽の恋物語~
キスしちまった…。
俺が、美歌に…。
どうしよう、
なんていったらいいんだ…?
何も考えずに、
気づいたら美歌の唇と俺の唇が触れて…。
バカだな、
やっぱ俺。
この世界で、
何も考えずにキスする奴なんて、
多分1人といねぇよ。
そういう、バカな俺だから…
告白も、
バカ正直にいうしかねぇのかもな。
今しかねぇよな、
告白するタイミングって。
正直、
オッケーもらてる自身なんて1%もねぇし、
振られるのだって、
恐いに決まってる…
でも、
伝えるよ、この気持ち。
振られても…
また告白する。
何百回も振られたら、
何千回でも告白すればいい。
決まづくなったとしても、負けずに告り続けるよ。
…諦めが悪い所は、
俺の長所だからな。
すうっ
はぁ…
そっと深呼吸して、
俺は言った。
「ごめんな、美歌。
いきなりキスなんかして…。
でも、ちゃんと理由があるから。
理由っていうのは…」
ゴクッ
息を飲んだ。
ヤバイ…緊張して、手が震えてる。
心臓が、
今にもはちきれそうだ…
「理由は…俺は美歌が、
美歌のことが…
好きだから!」