Beats! ~美歌と奏楽の恋物語~
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「どーしたんだろな、
花音と謡。」
結局、
二人は放課後になっても
学校には現れなかった。
「サボりじゃねぇーの~?」
宙音が言う。
そんな、宙音じゃないんだから…
二人ともそんなにサボったりしねぇし。
「…でも、
サボりとしか考えられないよね?」
と、美歌。
そうなんだよな~
サボりじゃなかったら、
何なんだ?って話。
…もしかして、事故とか…!?
「奏楽、今事故とか考えたろ?
あの二人が事故なんかあわねぇって♪
大丈夫大丈夫♪」
なんで分かったんだ?
宙音、エスパー!?
「二人に、電話とかした方がいいんじゃ…」
「さっきからしてるけど、
二人とも出ない。」
出ないっていうか、
電源切ってる…多分。
「大丈夫だって!
明日になったら普通に学校来ると思うからさっ
今日はもう暗いし、
練習終わって帰ろーぜっ♪」
まぁ宙音の言うとおり、
外は暗いし、
もう帰るとするか。
「じゃぁ、帰ろっか。
奏楽、宙音くんっ」
美歌がそう言い、
俺達は学校を出た。
「…ぁ、わりぃな。
二人っきりで帰りたかったんじゃね?」
帰り道…
宙音がいらん気づかいをしだした。
「んなことねェよ。
まぁどうせこっからは、
美歌と二人っきりだけどな。」
「ははっ
そーだな~
んじゃまた明日っ♪」
「おぅ!」
「バイバイッ
宙音くんっ」
俺達は宙音と別れた。