Beats! ~美歌と奏楽の恋物語~
《奏楽だよ。
登録ヨロw(*'-'*)》
ケータイを開くと、
そんなMailがきていた。
奏楽って顔文字使うんだぁーっ
意外。
…なんか、
ちょっと奏楽のこと、
よく知れたみたいで嬉しいかも。
っていうか…
なんて返信すればいいんだろ?
《了解です。》
《了解ッ!》
《りょーかいっ(^-^)/》
…分かんない。
男の子とMailするなんて、
初めてだし。
女の子とも、したことないけど…
こんな、
人見知りで、
ウジウジした性格だから、
友達なんて出来たことなかった。
学校生活も、
一人で静かに過ごしてた。
人気のない場所で、
一人で歌って過ごしてた。
ふと、アドレス帳を見ると、
入っているのは、
お母さんのアドと、
さっき交換した奏楽のアドだけ。
奏楽が居なかったら、
私は、多分…
今でも誰とも話さずに、
一人で居たんだろうな…
そんなことを考えながら、
私は奏楽にMailの返信をした。