Beats! ~美歌と奏楽の恋物語~
「知ってるも何も、
超有名人じゃん!」
「そうなの!?」
「知らなかったのかよ!」
全然知らなかった…
私、TVとか見ないからなぁ。
「でも…どこであったんだ?
小松響さんのような有名人が、その辺にいるわけないだろ?」
「その辺に居たよ?」
「居たのかよ!」
その辺っていっても、
人気はない場所だけど。
「明日、その場所にきてって言われた」
バンド部皆でって。
「すっげぇ…」
「奏楽も行くんだよ?」
「えぇ!?」
そんなびっくりされても。
私の夢は奏楽の夢…
っていったのは、奏楽じゃん。
「だから、明日…
えっと、場所分からないか。」
説明しようにも、
説明しにくいしなぁ。
「んじゃ、明日の1:00くらいにまた美歌ん家行くよっ」
「あ、でもね、
バンド部の皆で来てって!」
「オッケ。
んじゃ皆で美歌ん家に来るから。」
「うん、分かった」
その会話をしてから、
少し他の話もしてるうちに…
時間は7:00を回っていた。
「…それじゃぁね」
私は玄関まで奏楽を送る。
「おぅ、また明日!」
「あ…送ろっか?」
「良いって。良いって。
も~外暗いから」
季節は秋だけど、
外はだいぶ暗い。
だんだん冬が近づいてきてるんだなぁ