Beats! ~美歌と奏楽の恋物語~
Third
美歌がスカウトされてから、翌日。
今日はいよいよ、小松プロデューサーと会える日だ。
朝がものすんごく弱い俺も、今日は珍しく早起き。
早起きっつーか、緊張して目が覚めちまった。
「ピーポーン」
「はいはーい」
誰か来た。
現在時刻は12:20…ってことは、多分花音だろうな~
あいつは絶対待ち合わせの10分前に来る。
ガチャ
「ビンゴッ」
ドアを開けると、予想通り花音が居た。
「何がビンゴなのよ?」
「まぁまぁー♪」
「いやいや。意味分かんないし」
花音は当たり前のように俺の家に入って来た。
ったく、おじゃましますくらい言えよな~
「宙音と謡は?」
「まだ来てねぇ。
でもまぁもうすぐ来…」
「ピーポーン」
ほら来た。
「ガチャ」
ドアを開けるとやっぱり宙音と謡。
「奏楽~来たぞ~!」
「……来た…」
丁度12:30…か。
珍しく時間通りに全員そろった。
いっつも誰か遅れんのに。
…って、あれ?
いつも遅れてんのは俺か。
「よっし。
んじゃ行くか!」
「え?美歌ちゃんは?」
「今から美歌ん家行って、そんで美歌が歌っていた…公園?に行く。」
どこの公園かは知らねぇけどな。
ってか美歌地味な場所で歌練習してんだな~
「なっるほどねェー♪
んじゃLet’sGo!!」
宙音がそう言って、俺たちは美歌ん家に向かった。