Beats! ~美歌と奏楽の恋物語~
「奏楽!花音ちゃん!宙音くん!謡くん!おはよー!」
美歌ん家に行ったら、家の前で美歌が待ってた。
「美…「美歌ちゃぁーん!!」
ドンッ
「ぐほぉぅっ!」
俺が美歌の方に駆け寄る前に、俺は花音に押し退けられて、花音が先に美歌に駆け寄った。
…にしても痛え~
そんな勢いよく押しのけなくてもさぁー
おっかねぇな~花音は。
「なんか言った?奏楽。」
「何も!?
何もいってねぇよ!」
言ったけど、心の中で。
「…にしてもさぁ!
美歌ちゃん凄いよっ!
スカウトなんてさぁ~」
「あ、ありがと~」
「美歌ちゃんかっけぇー
さっすがぁ♪」
「……すごい…」
「ありがと。宙音くんも、謡くんも。」
俺だってすごいと思ってるっつの。
なんだよ美歌のやつ…
「何むすっとしてんだよ、奏楽~
やきもちかぁ?」
ギクッ
「違ぇよばかっ!
そんなんじゃねえっ!」
「図星☆
奏楽わっかりっやすぅー」
だまれ宙音ーーつ!!
「はいはーい、ケンカしない!
早く行くよ~」
花音はそう言って歩き出した。
ってことは….あれ?
「花音は美歌の言う公園の場所知ってんのか?」
知ってるってことになるよな。
道分かってんだし。
「ぇ…あ、うん。
前にその公園で美歌ちゃんとあったんだ~」
「そうそう!
そこで二人で恋話したんだ~
花音ちゃん、その時から謡くんのこと好きだったんだよー!」
「ちょ、ちょっと美歌ちゃん!」
花音は美歌の口を防ごうとした。
美歌にからかわれて照れてるのかと思ったけど、顔も赤くねえし、なんか…本気でいやがってる?顔してる。
よく分かんねえけど。
「あ、あたしのことはいいの!
…もう!」