――Rain
2 通り雨
まるで本当の猫だ

鈴の行動は実に気まぐれ

真っ白なソファーがお気に入りらしく一日中占領している日もあれば

急に部屋から何時間も居なくなる

どこへ行っているのか興味はあったが

どうせあの目で一瞥されるだけだろうから黙っておいた

一番怖いのは鈴がこの部屋に帰らないことだったからだ




眠っている姿は一度も見たことがない
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