屋上会話録。
「そうだ。世界遺産地域に生える木が答えだ。」
「嘘だー絶対適当に答えたー!!」
適当なのはどっちだ。
「少なくともお前よりは真面目だぜ。」
幼なじみはどこがー?と言う目で睨んできた。
本当に可愛くない。
「木なら飯は太陽の光と雨でいい。気をつけることは害虫と森林伐採くらいだろ?世界遺産地域の木なら人間がそれらから守ってくれそうだし。何より静かに暮らせそうだ。」
俺もなんか文句あるかと目で応戦した。
幼なじみは悔しかったのか口をもごもごさせて、やっと一言こう言った。
「雷にうたれたらどうする気ー!?」