あの日にあった出来事
「はっ、はいっ!!」
そう言って、私は男子達を廊下へ追い出した。
「まったく・・・ま、あれでも憎めない人達なのよね。」
悩んで悩んだ結果、結局お別れ会は肝試しに決まってしまった。
「あの、その・・・肝試しの事なのですが・・・」
「えっ?ああ、肝試しの事ね。で、どうしたの?」
そう私が言うと、彼女は嫌そうに答えた。
「えと、その・・・二人一組で行こうってクラスの皆が・・・でも、私怖くて、ちょっと行きにくいんです。」
「そっか・・・じゃあこのグループは三人一組にするわね。えっとここはこうして・・・と。」
彼女の要望で、私はテキパキとそのグループのメンバーを紙に書いていく。
「はい。」
「あっ、ありがとうございますっ!委員長!」
「気にしないで。それより他のゲームの案とか出た?」
「いえ、それはまだ・・・」
「じゃあ私が全部のグループの名前が書き終わるまで皆と輪になって考えててくれるかな?」
「はいっ、わかりました。」
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