火星より愛を込めて
〈何でも屋〉
いつからか地球文明圏は、恒星系を1つの単位とする恒星系国家が主流となっていった。
そしてそれを機に、正式に高度文明相互協定に加盟した。
協定は発達した恒星間異文明間のトラブルを解消するためにある全銀河的な組織で、協定に加盟を許されたと言うことは、地球文明圏が成熟した証しでもあった。
協定の専門機関であり、全文明圏の仕事を管理している労働局もこのとき設置された。
この労働局がもともとどの様な理由で太古の昔に組織されたのかは定かではないが、とにかく〈何でも屋〉のような色々な仕事を引き受ける職業が不正な仕事に引っ掛からない為に役立っていることは確かだった。
依頼人は、その仕事の全内容を労働局に提出し、メイン・コンピューターによる確認を取って不正でないことを認められ保証してもらってから、好きな〈何でも屋〉へ頼みに行くのである。その際必要とあれば、その依頼内容に適していてかつ実行可能な者をリストアップしてもらうこともできた。
また、〈何でも屋〉のほうも、だれもが即なれるものではなく、やはり、労働局で発行しているエキスパート・カードを取らなければならなかった。
エキスパート・カードは、〈何でも屋〉に必要な知識、技術、規則を身に付けている証明であり、そのテストは生半可なものではなかった。
その代わり、それに付随する特典として、カード所持者は、火器の携帯はほぼ無制限で許可され、普通所持できない特殊装置についても、ほぼ無許可で所持できた。
そういう意味で、〈何でも屋〉は、協定の専門機関である労働局直属のエリート集団なのである。
そしてそれを機に、正式に高度文明相互協定に加盟した。
協定は発達した恒星間異文明間のトラブルを解消するためにある全銀河的な組織で、協定に加盟を許されたと言うことは、地球文明圏が成熟した証しでもあった。
協定の専門機関であり、全文明圏の仕事を管理している労働局もこのとき設置された。
この労働局がもともとどの様な理由で太古の昔に組織されたのかは定かではないが、とにかく〈何でも屋〉のような色々な仕事を引き受ける職業が不正な仕事に引っ掛からない為に役立っていることは確かだった。
依頼人は、その仕事の全内容を労働局に提出し、メイン・コンピューターによる確認を取って不正でないことを認められ保証してもらってから、好きな〈何でも屋〉へ頼みに行くのである。その際必要とあれば、その依頼内容に適していてかつ実行可能な者をリストアップしてもらうこともできた。
また、〈何でも屋〉のほうも、だれもが即なれるものではなく、やはり、労働局で発行しているエキスパート・カードを取らなければならなかった。
エキスパート・カードは、〈何でも屋〉に必要な知識、技術、規則を身に付けている証明であり、そのテストは生半可なものではなかった。
その代わり、それに付随する特典として、カード所持者は、火器の携帯はほぼ無制限で許可され、普通所持できない特殊装置についても、ほぼ無許可で所持できた。
そういう意味で、〈何でも屋〉は、協定の専門機関である労働局直属のエリート集団なのである。