火星より愛を込めて
ジャッカル
恒星国家ソルの星系首都である南海の島ガダルカナル。
そのガダルカナルシティの中心部から少し離れた位置にあるモルタンビルの地下十階からさらに下へ50メートル、そこにマック商会専用の格納庫があった。
マックの船、150メートル級外洋宇宙船ジャッカルは、その格納庫で狭苦しそうに横たわっていた。
マックは、直通のエレベーターで格納庫へ来ると、ジャッカルの搭乗ハッチの外部電子ロックを解除して中に入った。
内部エレベーターで3階層ほど上がり、出た突き当たりが操縦室だった。
操縦室のナビゲーターシートには、マックの相棒である有機アンドロイド、キムがすでに着いていた。
「キム、エンジンの調整は済んでるか?」
マックがキムの右側にあるパイロットシートに着きながら言った。
「ああ、出来てますよ。右の調子が悪くて、エネルギー漏れが酷いので、新しいパーツと交換しておきました」
「そうか、パーツナンバーは?」
マックはコンソールのチェックをしながら聞いた。
「ナンバー361、ナンバー362、それぞれ1つずつです」
「あちゃーっ」
マックはチェックを中断し、右手で頭を押さえた。
「どうしたんです?」
「361、362と言えば、動力ジェネレーターのパーツじゃないか」
「はい、そうですけど?」
「いくらかかった?」
「ざっと、2万クレジット程です」
そのガダルカナルシティの中心部から少し離れた位置にあるモルタンビルの地下十階からさらに下へ50メートル、そこにマック商会専用の格納庫があった。
マックの船、150メートル級外洋宇宙船ジャッカルは、その格納庫で狭苦しそうに横たわっていた。
マックは、直通のエレベーターで格納庫へ来ると、ジャッカルの搭乗ハッチの外部電子ロックを解除して中に入った。
内部エレベーターで3階層ほど上がり、出た突き当たりが操縦室だった。
操縦室のナビゲーターシートには、マックの相棒である有機アンドロイド、キムがすでに着いていた。
「キム、エンジンの調整は済んでるか?」
マックがキムの右側にあるパイロットシートに着きながら言った。
「ああ、出来てますよ。右の調子が悪くて、エネルギー漏れが酷いので、新しいパーツと交換しておきました」
「そうか、パーツナンバーは?」
マックはコンソールのチェックをしながら聞いた。
「ナンバー361、ナンバー362、それぞれ1つずつです」
「あちゃーっ」
マックはチェックを中断し、右手で頭を押さえた。
「どうしたんです?」
「361、362と言えば、動力ジェネレーターのパーツじゃないか」
「はい、そうですけど?」
「いくらかかった?」
「ざっと、2万クレジット程です」