きっと好き
………‥
…‥










「ほい。」

「…ありがと。」



コンビニの前で
神谷から温かいカフェオレの缶を受けとる。





「…グズッ……ごめん。」


泣き止むまで多分、相当時間がかかったと思う。




「ううん。いいよ。俺が“泣け”って言ったんだもんね。」




神谷はこっちを見て目を細めた。



「………。」



いったいどうしたんだ私は。

さっきから、息をするのも苦しいくらいにドキドキしてる。



もう少し、一緒に居てくれる…?



なんて、思っていると神谷は


「…もぅ俺、帰んないと。」


って携帯を確認しながら言った。




「あ、うん。……ごめんね。ありがと。」



何を期待したんだ私は…。
バカだなぁ…。






「…じゃ。」

無理矢理笑って歩き出すと


神谷に腕を掴まれた。








「……帰れんの?家。」









…神谷には、何もかもお見通しだ。









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