きっと好き
「もう、恥ずかしがり屋さんだなぁ。」
神谷が"ミニ神谷"を床に降ろすと
「かみやいずみです!!!」
と叫んで
また奥の部屋に走って行った。
「あははは 可愛いでしょ?」
「え、あ、うん。」
………もしや、隠し子!?
「弟なんだ。泉クン、5才。かぁいい♪」
瞬間的に“隠し子説”は否定されたけど、ちょっとホッとした。
「…そうなんだ。」
「そ。ささっ、上がって。」
神谷が用意してくれたスリッパを履いて、奥の部屋に入る。
どうやら、リビングみたい。