きっと好き
「ひかる最近、神谷クンとメッチャいい感じだよね!!!」
「はぁ!?やめてよっ!」
何を言うのかと思ったら…。
「…確かに、神谷と仲良くなったよね。」
「な、菜摘まで…。」
「神谷クンも、ひかるも“幸せ~”って感じで♪」
「まじで止めて。神谷は“ニセモノ”だって言ってんじゃん!」
「………惚れてたりして。」
菜摘のその言葉に私の体が凍りついた。
「……図星?」
「ちがっ…!違う違う!!」
「きゃー♪」
「違うってば!!」
落ち着くために一口お茶を飲んだ。
美緒はキラキラした目で私を見ていて
菜摘は頬杖をついて無表情。
そして菜摘の最後の一撃
「本当は?どう思ってる?」
美緒は「うんうん」と頷いて私の答えを待っていた。
「……わかんないよ。」
残念ながら、それが私の答え。