きっと好き
「俺ら前日準備じゃん。やったね。全員一緒。」
平井君がにっこり笑ってピースした。
「だね。…あれ、平井君のクラスの女子体育委員は?」
少し疑問に思った事を口にすると
「あー…」って言いながら平井君はポリポリ頭をかいた。
「……んと、島田…成美?」
田中君が表を見てその人の名前を口にした。
「………え?」
島田さんだったのー!?
「…今さ、島田、学校来て無いんだよね。」
平井君が小声で教えてくれた。
どうやら島田さんは神谷が思いどうりにならなくて“もう学校に用はない”って感じで来なくなったらしい…。
…学校に何しに来てるんだか。
「ま、準備だけなら代役頼まなくて済みそうだなっ」
「うん。よかったよ。」
平井君と田中君の爽やかスポーツマンコンビを、ボーッと眺めてると、いつの間にか委員会は終わっていました…。