きっと好き
……と、いうか
私
神谷と
キスした………。
"チュッ"とかのヤツじゃなくて
"ちゅー"だった……。
「…わけわかんない」
クッションに顔を埋めて深くため息をついた後、晩ごはんを作るために1階に降りた。
キッチンではすでに萌さんが鍋の中をかき回していた。
「萌さん、私やるから座ってて」
「えー?大丈夫よ。」
萌さんのお腹は順調に大きくなっていて、フワフワのワンピースでも隠せなくなっていた。
「今日はグラタンよー♪」
ルンルンで鍋の中のクリームソースを見る萌さんがかわいい。
「じゃ、お皿を用意しますね。」
滅多に使わないグラタン皿を食器棚の奥から取り出した。