きっと好き
真心
………‥
…‥
‥
・
「きゃーー!!!!!」
「こっち見たっ!!!」
「かっこいいーー!!」
神谷がシュートを決める度、女子から悲鳴に近い歓声が上がる。
それを知ってか知らずか、点数をとる度にこっちに向かってピースサイン。
「ちょっとぉ…。ひかる、言ってやんなよ!
神谷クンはひかるにピースしてるんだから!」
美緒がキャーキャー言ってる女子を睨んだ。
「何言ってんの。神谷が本当に私にピースしてんのか、分からないでしょ?」
そう言って、美緒の顔を無理やりこっちに向かせた。
「…って、言う割には、つまらなそうな顔してるじゃん?」
「…それは……まぁ。」
菜摘の鋭い指摘に返す言葉もなく、目を伏せる。
想像はしてたけど。
神谷のこと、めったに見れない1年生と3年生もじっくり見ることができる日だもんね。
しかも、サッカーの知識0の私から見たって分かる活躍ぶり。
きっと、今の神谷は
誰が見たって
かっこいい。