きっと好き
"ピ、ピ、ピー--!!"
試合終了のホイッスルと同時に大きな歓声が上がる。
どうやら、私のクラスが勝ったみたい。
「やったね!勝った!!」
さっきまで機嫌を損ねていた美緒も、飛び跳ねて喜んでいた。
“ありがとうございました!”
あいさつが終わってから
神谷がこっちを見た。
…間違いでないなら、
私を、見た。
「ひかる~!!勝った~!!」
大きく両手を振りながら神谷が叫ぶ。
「……ばーか。」
なんて、冷静を装ってみたけど
どんどん私の顔は熱くなる。
「んもぅ、照れちゃって♪」
美緒のニヤニヤ顔が、もっと私を赤くさせた。