きっと好き
「待って!!」
家の中に入ろうとしたら
神谷が私の手を掴んだ。
「離して!!私だって、人の事好きになったりするんだから!!!
アンタの"女よけ"してるヒマなんか無いの!!!」
なんか、悔しくて泣けてきた。
神谷は私をバカにしてる。
どうせ、彼氏も出来ないモテない女だって思ってるんでしょ?
どうせ暇だろ って。
じゃあ、俺の役に立たせてやるよ って。
ふざけんな!!!
「分かってるよ!分かってる」
私の大きい声に負けないように、神谷も大きな声を出した。
「……分かってる。だから、ひかるが誰かを好きになったらすぐに言ってほしい。」
「……なによ。意味わかんない!」
「ひかるから、すぐに離れるから。」