この思い、届け
あたしは全速力の甲斐があり、朝礼のチャイムが鳴るギリギリで教室へ駆け込むことができた。
「間に合った…」
体力の限界のため、顔を机に突っ伏した。
「あら、また寝坊?髪ぐしゃぐしゃじゃない」
そう聞いてきたのは、隣の席の彼女…ではなく彼は咲間 瑠依(さくま るい)。
女の子みたいな言葉遣いのは癖みたいなものらしい。
もちろんあたしも知り合ったばかりのときにはビックリしたものの、今ではなんの違和感もない。
むしろ普通の女の子よりも女子力が高い瑠依にしっくりきているのが怖いところだ。
「だって昨日のテレビ面白くて、夜寝るの遅くなっちゃったんだもん!それに『また』じゃなくて『たまに』寝坊しちゃうくらいだし」
「はいはい。ほら、髪直してあげるからじっとしてなさい」
「うぅ、はーい」
「間に合った…」
体力の限界のため、顔を机に突っ伏した。
「あら、また寝坊?髪ぐしゃぐしゃじゃない」
そう聞いてきたのは、隣の席の彼女…ではなく彼は咲間 瑠依(さくま るい)。
女の子みたいな言葉遣いのは癖みたいなものらしい。
もちろんあたしも知り合ったばかりのときにはビックリしたものの、今ではなんの違和感もない。
むしろ普通の女の子よりも女子力が高い瑠依にしっくりきているのが怖いところだ。
「だって昨日のテレビ面白くて、夜寝るの遅くなっちゃったんだもん!それに『また』じゃなくて『たまに』寝坊しちゃうくらいだし」
「はいはい。ほら、髪直してあげるからじっとしてなさい」
「うぅ、はーい」