【BL】知りたくない。
弟は賢かった。だから高校は同じとこにはならないはずだったのに。
弟はあろうことか同じ高校に入学して来た。
お前はそんなに僕を苦しめたいのか。
僕は二年の夏頃から、弟と比較されイジメられた。
弟にはバレたくなくて必死に隠した
泣き顔なんて見せたくなくて
“兄貴”と呼ばせている事が僕の唯一のあいつより上であるというプライドだった。
僕には、味方なんていない。アニメだけは裏切らない。そう思って生活をしていた。
そんな時に俺に手を差し出したのは同じクラスの“相沢”だった。
相沢は僕がオタクでも引かなくて
僕を受け入れてくれた。
僕の友だちは相沢一人だった。