ライバル!?

『いつもの
男子を負かす
勢いはどうした!』
先生が心配そうに言う

『すみません・・・』

『そーいや薫
悠眞と走るとタイム
縮むんだったよな』

『はぁ・・』

先生の声を聞いたのか
マリアちゃんが
悠眞を呼びに
行こうとしていた

『あっ!
悠眞先輩!薫先輩がー』

!?

『いいっ
余計なコトしないで!』私はマリアちゃんに
怒鳴ってしまった

「ビクッ」
『・・あ』
『ご・・・ごめ・・』

『薫・・・!?
他に言い方あるだろ
らしくねぇぞ』
と悠眞が怒鳴ってきた

『ごめんなさい・・』
と謝っている
マリアちゃんに悠眞は
『お前が謝んな!
謝んなきゃ
いけねぇのは薫だ!』

あたしは
二人がいるとこ
なんてみたくない

『薫!』

あたしは
部活中にも
かかわらず走り出した


胸の中に
“ドロドロ”
したものがあふれてくる
からだが重い
こんなの初めてだ
どうしよう
うまく走れないー

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