雨恋*.゜


『あいつは別に
俺にとってなんでもねーよ』


俺の声は震えてた


自分でもわかるくらいに‥


この時俺は
無性に伝えたくなった


好き‥って


今まで言いたくなった
ことなんてなかったけど


言いたくなったんだ


『帰って‥』


君の口からそう漏れた


伝えたかった言葉が
小さくしぼんでいったよ


涙が出そうだった


君の心の声を聞いてしまった
気がして‥


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