雨恋*.゜


雨の降る放課後‥


俺は日常のあった日々を
思い出していた


雨は強くなるばかりで
弱くなるのを待っていると
時間だけが過ぎていって‥


『帰って‥』


その言葉が脳裏を過ぎる


なんだか胸が苦しくなって
下駄箱に向かった


『もう帰ったのか‥』


1本だけ寂しげに残る
俺の傘は


今の俺のようだった


横にピンクの傘がなくなった
1人ぼっちの傘‥


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