雨恋*.゜
『好き‥好きなの‥』
不思議だよね
その時 君の切ない声が
聞こえたんだ
雨の音に負けない
君の声が‥
後ろを振り返ると
微かに 微かに君の姿が
見えたんだ
『もう贅沢言わない。
誰に笑顔向けてもヤキモチ
妬かないから‥
だから‥だから‥
私の横にいてよ‥
私にも笑顔見せてよ‥』
‥俺は馬鹿だった
もっと早く気付けば良かった
君の笑顔の隣りにいるのは
俺なんだよ
いや
君の笑顔の隣りに
俺がいたいんだ
君から離れたら
君を笑顔にすることも
涙を拭うこともできない
俺は考えるより先に
走りだしていた‥