雨恋*.゜


『あいつは別に
俺にとってなんでもねーよ』


君の真っ直ぐな声が
私の中に入ってきた


でも


その言葉を信じて
あげられなかった


『帰って‥』


私の口から漏れてしまった
短くも苦しく言葉


きっと君は驚いたよね


私の目の前にいる君は
滲んでしまって


どんな顔で私を
見つめてるのかなんて


わかるはずがなかった‥


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