失った恋



そして、次の日から朝練が始まった。



翠とのんびりキャッチボールをしていた。

半径10㎝くらいのボールで。


それでキャッボールになっているのか、なっていないのか・・・




瞳はドッヂと応援団と、人数の問題でサッカーもでることになり大変そうだ。



「花音!!

 私んとこまで、ボール来ない!」



15mくらい先で翠が叫ぶ。



「大丈夫!!」



「何が!?」




私が大丈夫だと思っているから大丈夫!!!




「大丈夫じゃねーし。」



転がったサッカーボールを取りに来た瞳が言った。



「大丈夫し。」



「大丈夫じゃねーし。」



「大丈夫!!」



「大丈夫じゃない!!」



また、下らない言い争いをしてしまった。



そして、瞳は口元を手で押さえ、馬鹿にしたように笑って戻っていった。



何て奴だ!!

















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