失った恋




「ん?」





「部活入る?」




「入るよ。」




「何部?」




「・・・剣道部。」





私は、単に剣道着がカッコよくて入ろうと思っていた。




「同じやん。」




「そうだねえ。


 あ、よろしくお願いします。」




「こちらこそ。」




自分から、話しかけてきたわりに無表情な奴だなあ。

静かな人なんだね。




とか、思ったのは間違いだった。













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