失った恋
「瞳、苺いる?」
酸っぱいけど。
まあ、日頃馬鹿にされてるから仕返し。
絶対、今自分の中の悪魔が必死。
「うん。」
頷きながら言う。
やっぱ可愛いなあっ!もう!!
半年間瞳と一緒にいて、思うことは
教室では可愛く、部活ではカッコよくて、皆の人気者☆
認めたくないけど。
「はい。」
瞳の弁当箱に入れてあげる。
「ありがとう。」
「ねえねえ。
たまご焼きちょうだいっ。」
私が言うと瞳は戸惑った顔をした。
「え。
入ってんじゃん。」
うん。まあ、確かに私の弁当にもたまご焼きは入っている。
でも、美味しそうだからさあ。