ふた恋~雨が上がれば~
「昨日いろいろあったの。とりあえず午後の授業は出るから。そういえば、お昼食べた?」


『まだ。いつもの学食で待ち合わせでいい?いつも座ってるところらへんにいるから』


「うん。じゃあ、今から向かうから」


『了解~待ってるよ』


美香との電話を切って、歩いていた足の速度を上げる。


私が駅のホームに着いたのとほぼ同時に入ってきた電車に乗って、大学に向かった。


大学がある最寄駅から歩いて大学に向かい、美香と待ち合わせをしている学食に行く。


私の通ってる大学はマンモス校でとにかく人数が多いから、学食も5つある。


その中でも私と美香のお気に入りは、オムライスが絶品の洋食を出してくれる学食。


その学食に入って、いつも座っている辺りに行くと、美香が席に座って携帯をイジっている姿が目に入った。


「ごめん、お待たせ」


そう言って美香と向かい合わせの席に座る。


「ううん。大丈夫だよ~」


そう言いながら携帯を鞄にしまった美香が、私に向かってニッコリと笑った。


美香は、大学に入ってから仲良くなった女の子。
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