ふた恋~雨が上がれば~
「いいの、いいの。大丈夫だから」


そう言って笑い、残っていたオムライスを食べきった。


美香もパスタを食べ終わり、二人で席を立つ。


「あーあ。授業ダルいよね」


「でも、もう少しで授業受けるってこともなくなるじゃん」


食器を片付けて、授業を受ける教室に向かう。


「そう思うと、ちょっと寂しいよね」


「まあ、そうだよね」


私の言葉に美香が頷いたのと同時に、教室に着いた。


「てか、瑠璃は就職どうするの?」


「普通にOLとか」


「まだそんなこと言ってんの?本格的にモデルやりなよ」


「えー私なんて無理だよ」


そう言うと、美香に「もっと自信持ちな」って頭を小突かれた。


それからあまり面白くない授業を受けて、美香と駅に向かった。
< 41 / 45 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop