無表情の彼女に恋をした


教師になって

初めての授業は

2年だった

そのときのあいつには

まだ笑顔があった...

授業が始まって俺は

「先生の名前覚えてる人?!」

まっさきにあいつが

「小林寛貴でしょ?」

元気な笑顔を振りまいて

俺に言ってきた

名前を覚えてくれてるんだと

なにげなく嬉しかった

< 3 / 11 >

この作品をシェア

pagetop