【短編】アタシは商品

「あっそぉ。
あっ、タバコ吸って良い？」


がさがさと胸ポケットからタバコを取り出し口に加える。


「あ～…酒飲んだ時点でプライベートって事にして良い？」

「別に、どちらでも良いです」

「仕事帰りに女の子と夜ご飯って事は事務所的に有りでも、酒はさすがにマズイだろ」


ふぅとタバコの煙を吐く。


「そうなんだ」

「絶対言いふらすなよ。」

「言いませんって」


他の子が知らない彼を見れた事に、なんだか優越感を感じた。