【短編】アタシは商品


初めの印象は、思ってたのと違うな…ってそう思った。



(電話で聞いた感じだと、もっと熊みたいな大柄な人が来ると思った)



そう思いながら、アタシは値踏みするように眉をしかめる。



先日、街を歩いていた時に、この事務所の他の女性からスカウトを受けたアタシは後日事務所を訪れた。


名刺をもらって事務所に電話をかけた時、今目の前にいる彼と日時のやりとりをした。

(事務的なやりとりだったのに…)

だけど、何だか声が印象に残っていた。



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